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2011年5月

2011年5月12日 (木)

Day Tripper

来週の今自分は九州旅行にでかけている。

とはいうものの、プライベートではない。

長いお付き合いとなっている老夫婦がいる。以前から、ご主人の方が九州新幹線での旅行を望んでおり、この家の娘さんが最後の?親孝行とばかりに企画したもの。

しかしながら、娘さんだけでは車椅子のご両親を九州まで旅行するのにはかなり不安があった。そこで私も同行させていただく次第となったわけである。

忙しい業務の中、決断にはいささか迷いもあったが、常日頃リハビリに励んでいるお二人の笑顔が私はどうしても見たかった。これは善意とかそんなものではなく、専門職としての意地である。

リハビリテーションとは単に機能訓練をするだけではなく、その方らしい希望にそった生き方を行うためのプロセスであって欲しい。しかし、現実は保険制度の壁もあり、極めて狭い範囲でしか提供できていない現実もある。

人はやることがないからリハビリを行うのではなく、また保険制度を維持するために介護予防をするわけでもない。

リハビリの果てに、その方らしい達成感を味わえる人生が待っているべきなのだ。

私は今回の旅行で、ご利用者家族と共にそれを実感したい。結えに同行させていただくことを決意した。

どうかご家族にとって良い思い出になりますように。私は専門職としての努力を惜しまない。

2011年5月 9日 (月)

変化と進化

本日は弊社が設立され、ちょうど6周年にあたる。5月9日(ごくろーさん)と憶えてる(笑)。

設立当初は4人だったスタッフも現在は30人を超える数となり、訪問看護ステーションがサテライト含め2カ所、デイサービスが2カ所と大所帯となってきた。

当初から計画にあった規模ではあるが、実現した現在は感動もひとしおである。この実現にはスタッフの努力をはじめ、地域の方々、関係者各位の絶大な支援の賜物であることは言うまでもない。

しかしながら、5年の月日の間になんとなく慣例化していることはないかと考える。

「最初からしていたから」「なんとなく」こういった習慣で動くことは問題でもあり、思考のフットワークを鈍くする。

「もっと魅力的なことができないか」「果たしてこれは行うに値するのか」常に疑問とチャレンジ精神をもって、過去にとらわれず、変化・進化続けて欲しいと自身とスタッフに願う。


2011年5月 5日 (木)

文化としてのリハビリテーション

学生や駆け出しの頃は「リハビリテーション」とは技術のことだと考えてました。技術職として高い技術を身につける必要性を強く感じており、それは今でも変わりません。

しかし、地域での事業を行うにしたがって、それだけでは全く不足しているように感じるようになった。

最近は「リハビリテーションは文化でもある」といった考え方を持つようになった。

在宅でご利用者に「どんな生活をおくりたいですか」といった旨の話しをしても、上手くまとまらず、場合によっては「長生きしすぎた」「なにも望みはない」という答えが帰るときもある。

在宅を経験しているものなら、多少の違いはあれど経験する場面であろう。

このような場面においても、ご利用者の人生経験や環境を考慮して、真のニーズを導き出すことが、在宅リハに関わる職人の腕の見せ所でしょう。

しかしながら、地域によってはリハビリテーションの理念がなかなか理解されず、高齢になったことに対する諦めが、本人のみならず、家族、場合によっては地域社会にまでおよんでいることを感ずるときがある。

曰く「歩けなくなったらお終い」「デイに通うようになったら最後」「後はお迎えを待つばかり」
日本人の寿命が短期間に伸びている状況に、今までの習慣や生活文化が追いついていない。

「そうではない!」と我々は言葉だけでなく、行動や実証でそれを示すが、それでもなお残念な場面はある。

地域リハビリは少数の専門職だけが、がんばっていても効果性は必ずしも高くない。高齢者や障がい者の自律した生活を受け入れる度量も地域に必要となる。

「高齢者の生活は危ないから施設に」このような考え方だけではなにも生まれない。魅力的な地域には成りがたい。

地域リハビリをすすめる為には、在宅での技術も大切だが、地域でのリハビリ文化(もしくは高齢者が自分らしく生きていく文化)とでも呼べるものが必要と感じる。

「年を重ねても、障がいがあっても、住み慣れた場所で自分らしく生きる」このような当たり前のことが、まだまだ地方には充分に浸透していない。

このようなリハビリ文化を育むのも我々の重要な役割であろう。

人間はリハビリテーションするのが(運動じゃなくてね)当たり前といった認識を少しでも広げていきたい。

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